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五円玉に込められた反戦・平和と復興 [政治・社会]

「ご縁」にかけて自分の誕生年の硬貨を密かに持ち歩いている人も多いと思う。先日、元小学校教員の方からその五円硬貨に纏わる薀蓄(うんちく)を聴く機会があった。
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まず、写真をご覧いただきたい。これは昭和24年のもので描かれている図案が戦後日本の復興と反戦平和の願いを表しているというのだ。デザインしたのは当時大阪造幣局勤務の小柴利孝さんだそうだ。

まず、稲穂は農業、下半分の横線は海で水産業、真ん中の穴の周りのギザギザは歯車で工業だという。戦争でなにもかも失い空襲で焼け野原となった郷土をなんとか復興させようという思いを込めた。

なぜ、穴が開いたかというと、その前年に穴のあいていない5円玉が初めて発行されたが、硬貨の原材料である黄銅は実は兵器の再利用だったので次第に不足しその節約のためだったらしい。
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次に、裏側に「日本國」と製造年が刻んであり、そこに小さな「新芽」のような図案が描かれている。これはなかなか想像しにくいが、新しい日本、民主主義を伸ばしていく意味が込められているという。戦争放棄、二度と戦争はしない、つまりは反戦・平和ということになる。

因みに、昭和34年まで発行された五円玉は「五円」が楷書(今はゴシック)で「日本国」が「日本國」となっているなど珍しく、マニアの間では高いものは1000円前後の高値で取引されているという。ただ、昭和29~31年は発行されていない。

さて、この昭和34年は穴あき硬貨発行からちょうど10年後で東京オリンピックが開かれた年だ。敗戦から復興を成し遂げた日本の姿を世界に示すことができたが、さて、2020年7年後の東京オリンピックまでに震災復興、とりわけ原発事故はどこまで「収束」できるだろうか。ようやくはじまった燃料棒の取り出しに10年、廃炉に30~40年かかる。


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